2010-01-01から1年間の記事一覧

【感動日本史】 長屋王の悲劇

長屋王と藤原四兄弟 長屋王の父は高市皇子である。高市皇子は、壬申の乱のときに父の天武天皇から軍の指揮権を委ねられたほどの実力者であった。天武天皇亡きあと、持統女帝の即位直後、高市皇子は太政大臣となり、藤原京造営など、政界のトップとして時代を…

 藤原不比等

草壁皇太子と高市皇子 天武天皇崩御(686年)のあと、後継者は容易に定まらなかった。 大津皇子の死によって、もはや皇太子である草壁皇子の即位を阻むものはなくなったはずである。にもかかわらず、皇后(のちの持統女帝)による称制となる。称制とは即位し…

 藤原宮の富本銭

大海人皇子は壬申の乱に勝利すると、近江京を捨てて飛鳥古京に帰り、天武天皇になる。その後、飛鳥の北方に新都を計画するが、完成を見ないうちに亡くなってしまう。持統女帝は亡き夫の遺志を継いで都を完成させ、694年に遷都する。これが藤原京である。しか…

 大津皇子の悲劇

大津皇子がはじめて史書に登場するのは、「壬申の乱」のさなかである。 「壬申の乱」は天武天皇の権力確立の出発点であるが、その妃、鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ)にとっても天武天皇との夫婦の絆を確固たるものとし、皇后への道を決定的にした出…